2019.06.07
当施設では、摂食嚥下障害を抱えるご利用者様の「食べたい」「味わいたい」というご希望を支援するため、積極的に経口摂取へのアプローチを行っています。
今年度は「摂食・嚥下プロジェクトチーム」を立ち上げ、これまで以上に摂食嚥下障害に対応可能な職員育成に力を注いでいます。
また、外部よりTast&Seeの慢性疾患看護専門看護師、摂食・嚥下障害看護認定看護師 西 依見子氏をコンサルタントとして招き、チームの知識・技術の向上を図っています。
≪摂食・嚥下障害とは≫
「口から食べる」ことに何かしらの問題を抱える状態をいいます。
主な原因としては脳血管障害の後遺症や神経・筋疾患、加齢や認知症、薬の副作用などがあげられます。
摂食・嚥下障害は栄養障害や誤嚥性肺炎(食べたものが気管に入ることで肺に炎症が起こる)などの原因にもなります。全身状態に大きな影響を及ぼしやすく対応に注意が必要です。
摂食・嚥下障害があっても誤嚥性肺炎を予防しながら食べる楽しみを持ち続けられる方もいます。
そのために必要なことは「評価」「ケア計画の立案」「リハビリ」・「食事環境調整・介助方法の実践」です。
また、摂食・嚥下障害が重度で現在経管栄養法を選択されている場合でも、状態が安定していれば、リハビリをすることでお口からの食事が可能となられる方もいます。
※状態によって回復の程度には個人差があります
男性は長期間経口摂取が困難と判断され、経口摂取は中止していました。
入所後摂食・嚥下機能評価を行い、他職種が連携してリハビリや日々のケアを行っています。
現在は経管栄養法で栄養を確保し、経口からプリン・ゼリーを楽しまれています。